CentOSは、Community ENTerprise Operating Systemの略で、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)と機能的に互換性があることを目指したフリーのLinuxディストリビューションです。

CentOSの特徴は、日本で最も情報が多いLinux ディストリビューションであること、コミュニティーベースであること、YUMとRPMによるパッケージ管理があること、長期間にわたるセキュリティーフィックスサポートがあること、パッケージを採用することで安定性を重視していること、商用アプリケーションの利用がしやすいこと、ハードウェアのサポートが充実していること、企業サーバーのOSに向いたディストリビューションであること、不具合が少なく、初心者でも理解しやすいことなどが挙げられます。2020年現在はCentOS 8が最新バージョンです。

CentOSとRHEL(Red Hat Enterprise Linux)の違いを説明します。
RHEL(Red Hat Enterprise Linux)は、Red Hat社の商用ディストリビューションです。
有料LinuxのシェアNo.1企業であり、サーバー分野で業務的な用途にて活用されていることが多いです。
RHEL(Red Hat Enterprise Linux)とCentOSの違いは、商用サポートの有無です。
つまり、RHEL(Red Hat Enterprise Linux)は使用すると費用が発生しますが、CentOSは無償でRHEL(Red Hat Enterprise Linux)に似たような機能が使えるということです。
RHEL(Red Hat Enterprise Linux)に似ているものは他にもあり、CERNが開発しているScientific Linux、Oracle Linux、AmazonのAmazon LinuxもRHEL(Red Hat Enterprise Linux)をベースに開発されています。

Fedoraについて説明します。
Fedoraは、積極的に先進的な技術を取り込んでいるRed hat Linux系統のRPM系Linuxディストリビューションです。
Fedoraの特徴は、最新技術を積極的に取り込む方針で開発されているディストリビューションという点です。
最新技術を試したい、個人で開発目的に使いたい方などはCentOSよりもFedoraの方が適している可能性があります。

CentOSはAmeba、DMM.com、楽天市場、BASE、Eight、LINE、本のアプリStandなど日本を代表する多くのサービスに活用されています。