株式会社BiPSEEの事業内容
株式会社BiPSEEは、2017年に心療内科医によって設立された、VR(Virtual Reality)技術と医学的エビデンスに基づいた精神疾患治療向けの「VRデジタル治療薬」の研究開発から製造販売まで行うMedTechスタートアップです。
「VRデジタル治療薬」とは、プログラム医療機器(*1)の一種であり、既存の医薬品や医療機器と異なり、VRを用いることで患者の心理に対して働きかける治療アプローチを通じて、これまで治療しきれなかった多くの疾患を治すことができる可能性を持った革新的な治療ツールです。とりわけ、精神疾患は、他の疾病と比べても薬物療法など既存の治療法のみでは奏功しにくい領域とされており、新しい治療方法が求められています。
BiPSEEは、ネガティブな感情や事柄に対して繰り返し考えてしまう「反すう」という症状に着目しています。反すうは治療対象としてあまり注目されてきませんでしたが、うつ病をはじめとする疾患横断的な症状であり増悪の要因ともなっていることが分かっています。BiPSEEのVRデジタル治療薬は、VR空間での没入やインタラクションにより、反すうを抑制するために必要な自己肯定感を醸成することを可能とします。
現在、反すうを抱えるうつ病患者向けのVRデジタル治療薬について、高知大学医学部と共同研究を行い、同病院で臨床試験を進めていきます。
*1 プログラム医療機器:スマホアプリやVRなどデジタルツールを用いて疾患を治療する医療機器の総称。プログラム医療機器は海外ではSaMD(Software as a Meidical Device)、DTx(Digital Therapeutics)と呼ばれ、従来は治療が難しかった疾患を治す可能性を秘めた最新治療として、国内外で注目を集めています。
株式会社BiPSEEが事業を行う目的
本「VRデジタル治療薬」は、従来の治療方法と比べて下記の3点において革新的な治療ツールです。
・患者の能動的な治療への参加を実現する
・治療側の力量により治療効果や経過の差異が生じるメンタル領域において、世界中いつでも・どこからでも均一に質の高い医療サービスへのアクセスが可能となる
・医薬品や医療機器と比べて、極めて高い費用対効果を実現できる
こうした特徴を持つVRデジタル治療薬の普及を実現することによって、高騰する医療費や医療格差問題など我が国が抱える医療課題に対するソリューションを生み出し、世界的にも黎明期であるプログラム医療機器分野において、世界をリードすることが可能であると私たちは信じています。
株式会社BiPSEEの働き方や雰囲気
BiPSEEには、現役医師でMBAのCEO、経営コンサル出身でインド勤務経験もあるCOO、VC・起業経験者のCPOなど、多様なバックグラウンドを持つ優秀なメンバーが集まっています。性別・年齢・国籍に限らず、医療×VRで世界をリードしていきたい仲間を募集しています。
研究者、エンジニア、3DCGアーティスト、ゲームデザイナーなど、学際的な分野で活躍するメンバーで、開発・設計を行っています。日頃から最新技術をキャッチアップするため、共同研究先の大学、企業などを交えた研究会、勉強会などでナレッジを共有しています。論文発表や学会での登壇も積極的に実施しています。
株式会社BiPSEEの特徴
BiPSEE Rumination
失敗からの学びを活かすことは、有意義で前向きな行動です。
一方「なぜあのタイミングで、なぜ私に起きたのだろう」といった答えのない問は、前向きな行動にはつながらず、抑うつや不安の原因にもなってしまいます。
このネガティブなグルグル思考を、反すう(Rumination)と言います。
BiPSEE Ruminationは、第三世代認知行動療法等を基盤に、反すうの背景にある感情や考え方と距離を置くことをサポートするVRのアプローチです。
現在、臨床研究を行っており、研究機関との連携を進め、医療機器承認を実現していきます。
BiPSEE Kids (BiPSEE医療XR)
「怖くない、痛くない治療」の実現をサポートする、こどものためのAR VRです。
現実の世界から段階的にAR VRへと環境が変化することで、こどもたちの「想像を楽しむ力」を引き出します。
圧倒的な没入感で、医療的処置から気をそらすことができ、不安や痛みを軽減します。
目に優しい2D(平面)のコンテンツで、こどもたちの頑張る力を引き出します。
・書類チェック
・面談1回
株式会社BiPSEE
BiPSEE Inc.
設立
2017年7月
代表者名
松村 雅代
事業内容
・ARとVRにアニメを組み合わせた小児対象の治療支援システム「BiPSEE Kids(BiPSEE医療XR)」の開発
・反すう(Rumination)に焦点を当てVRを活用したビジュアル型認知行動療法「BiPSEE Rumination」の開発
・うつ病患者向けのVRデジタル治療薬の開発
電話番号
03-6555-3012
住所
東京都渋谷区広尾1-3-18
アクセス
■恵比寿駅 徒歩6分
松村 雅代Chief Executive Officer